お風呂上がりに体を拭いたのに、なぜか寒く感じることがあります。主な理由は、肌に残った水分が蒸発するときに、皮ふの熱を奪うからです。
タオルで水気を取ること自体は大切です。ただし、こするように拭くと水分が薄く広がり、空気に触れやすくなります。その結果、蒸発が進みやすくなり、冷えを感じることがあります。
結論:寒くなるのは水分が蒸発して熱を奪うから
水が水蒸気になるには、熱が必要です。このときに使われる熱を「気化熱」といいます。
お風呂上がりの肌は温まっていて、表面には水分が残っています。その水分が蒸発するとき、熱は周囲から奪われます。肌の上では、主に皮ふの熱が使われます。
つまり、体の表面に残った水分が乾くほど、皮ふの熱が逃げていくということです。
理由①:こすると水分が薄く広がる
タオルで強くこすると、肌の上の水滴が細かく広がります。水分が薄い膜のようになると、空気に触れる面積が増えます。
空気に触れる面積が増えるほど、水分は蒸発しやすくなります。すると、その分だけ皮ふの熱も奪われやすくなります。
濡れた手に息を吹きかけると、ひんやりすることがあります。あれも、水分が蒸発して手の熱を奪うためです。お風呂上がりの肌でも、同じことが起きています。
理由②:拭いている間に空気にさらされる
お風呂上がりは、浴室の外の空気が体より冷たく感じやすい状態です。そこに濡れた肌が出ると、熱は空気にも逃げていきます。
さらに、タオルを動かすと肌の周りの空気も動きます。空気が動くと、蒸発が進みやすくなります。
そのため、拭いている最中や拭いた直後に、急に寒さを感じることがあります。
具体例:強くこするより、押さえて吸い取るほうが冷えにくい
たとえば、急いで体をゴシゴシ拭いた日は、あとから肌がスーッと冷えることがあります。これは、水分が薄く広がり、蒸発しやすくなったためです。
一方で、乾いたタオルを肌に押し当てるようにして水気を吸い取ると、肌に残る水分が少なくなります。蒸発する水分が減るので、冷えも起きにくくなります。
大切なのは、拭かないことではありません。水分を肌に広げず、早めに吸い取ることです。
まとめ:寒さを防ぐには、水分を広げずに取る
お風呂上がりに体を拭くと寒く感じるのは、肌に残った水分が蒸発し、皮ふの熱を奪うためです。
特に強くこすると、水分が薄く広がり、蒸発しやすくなります。その結果、拭いたはずなのに寒いと感じることがあります。
冷えを抑えたいときは、乾いたタオルで押さえるように水気を取るのが効果的です。風に当たる前に、肌の水分をできるだけ残さないことがポイントです。

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